環境への貢献と
新たな価値創出を
自社、そして地域への責任感
父から引き継いだ警備業の会社の2代目社長となり、19年になります。会社方針などをキャーキャー言っていたら、幹部や社員、現場スタッフがしっかりやってくれていて、何とかやっていけています(笑)。日本の警備会社は、道路工事やイベントの時に警備をする、また、男性のオーナー社長が親方的な感じで自身も警備をするという会社がほとんどです。そうした面からすると、私は少々異色かもしれませんね。跡を継ぐにあたって、迷いは一切ありませんでしたが、先代からのお客様に受け入れてもらえるようになるまでは大変だったというのが正直なところです。それでも、いくら社長が変わっても、決め手になるのは業務品質。
現場スタッフの質の高さをお客様が認めてくれていたので、引き続きご契約いただくことができ、お陰様で今に至っています。そして2年ほど前、釧路への企業誘致や経済活動の活性化を進める、若手経営者の団体「釧路企業誘致アテンド協会」を立ち上げました。そこで開催した勉強会で日本グリーン電力開発様の関谷会長にお会いし、事業内容について伺ったのですが、地域と共生し、活性化に貢献しなければ、という強い思いに触れ、心の底から感激。「私たちの地域で、こんなにすごいことをやってくれる方がいるんだ…!これは今後も色々と学ばせていただかなくてはならない」と思い、現在色々と教わっている最中です。
SDGsへの取り組みを本格化
当社のコア事業はもちろん警備なのですが、「守る」「助ける」をキーワードにして事業を広げていくことに取り組んでいます。たとえば、市の委託で地域活性の仕事。具体的には子供の学習支援や地産食材を使った商品開発などに取り組み始めました。こうしてあれこれと手を広げているうちに、ふと「これってSDGsに関わることなのでは?」という思いが湧いてきました。ですが、SDGsの3側面「社会・経済・環境」の中で、「社会」に偏っていることに気付きました。「経済」は食品にも関わり始めていたので、「環境」の方も何かしらやりたいと思うようになったのです。
そうした時にお会いした関谷会長、ひいては日本グリーン電力開発様の事業は、地域の経済を発展させるとともに雇用を創出し、さらには地球環境に対する貢献もされている。当社もそのようになりたいと、目標を超えて憧れになっています。日本グリーン電力開発様と何をやっていくのか、現在計画中です。ただ、この地域での太陽光発電事業については、大きく展開する予定はないことは伺っています。そこで注目しているのが、バイオマス発電です。この地域には、活用できそうな土地も資源も揃っていると思っています。この地域に新たな価値が生まれるのではないだろうか。そんな期待で、今からワクワクしています。