有事の際に真価を発揮
親子二代でのお付き合い
当社の事業内容は、電気工事や管工事、再生可能エネルギー事業です。元々は鹿児島市内の会社で電気工事をやっていたのですが、この時代の宿命か、跡継ぎのいない会社を事業承継させてもらい、社名変更をしました。永く続けていきたい、そして地域を照らすような会社になりたいという思いを込めた名前です。余談ですが、この地域で時代劇の撮影をする際に、電線を見えないようにする工事などもやったことがあります。日本グリーン電力開発様とは、元々お付き合いのあった父がいる会社の下に入る形で、工事をさせていただくようになりました。メンテナンスにも参加しています。特に印象に残っている仕事は、穎娃低圧発電所での実証実験ですね。
そこで使う機械が、日本を含め4ヶ国のメーカーのものだったのです。各国で電圧やケーブルサイズが違ったり、仕様書で使われている専門用語の日本語訳がわからなかったりしたので、担当者に聞きながら、自分でも「こうすればよいのかな?」と考えながら取り組みました。なかなか経験できることではないので、大変ではありながらも勉強になることばかりで、とても面白かったです。また、広い現場も当然骨が折れます。これまでで一番大きかった現場は、端から端まで2㎞くらいありました。そうした現場を1社でやることはまずありませんが、担当区画だけでもかなりの作業量になります。
商品力・技術力を磨き続ける
台風や雷の発生時には、発電施設の不具合がつきものと言っても過言ではありません。去年は台風で太陽光パネルが160枚不具合を起こしました。また、通信装置が雷で異常を来すということもざらにあります。自然災害は、発電所が稼働している20年間の間、ずっと続きます。その間、有事の際にはすぐに対応しなければ、オーナー様の収支や設備全体の安全性にどれほどの支障があるでしょう。ですから、台風の後はたとえ依頼がなくてもドローンを飛ばして点検をしたりしています。とにかくスピードが勝負ですからね。先手を打って「こうした方がいいですよ」とこちらから発電所へ連絡することもあるほどです。日本グリーン電力開発様と一体となって、地域の電力を守る。それが、いつも通りの暮らしを守ることになります。
そのためには、依頼があったらすぐ駆けつけられるように対応していかなければならない。そう肝に銘じています。メンテナンスの仕事をしている以上、大切なのはパネルなどのメーカー様と良好な関係を維持して、発電所の業務がスムーズに流れるようにすること。そして、信頼してもらえる技術力を持っていることです。日本グリーン電力開発様は、今後バイオマス発電の本格化に向けて力を入れていくと伺っています。そのお取り組みにもお声掛けいただけるように、私たちは腕を磨いていく次第です。